ホッター日本公演曲目1972年(第6回)
第6回来日:1972年4月
ハンス・ホッター(Hans Hotter)(BSBR)
トム・ボレン(Thom Bollen)(P)
4月5日(水)19:00 東京・厚生年金会館(プログラム1)
4月8日(土)18:30 新潟県民会館(プログラム1)
4月10日(月)19:00 大阪・フェスティバルホール(プログラム1)
4月13日(木)18:30 札幌市民会館(プログラム1)
4月15日(土)18:30 函館市民会館(プログラム1)
4月18日(火)19:00 東京文化会館(プログラム2)
4月21日(金)18:30 千葉県文化会館(プログラム1)
4月24日(月)18:30 仙台・宮城県民会館(プログラム1)
4月27日(木)18:30 福岡市民会館(プログラム1)
●プログラム1 共演:トム・ボレン(P)
シューベルト(Schubert)/歌曲集「冬の旅」作品89(Winterreise)
(おやすみ;風見の旗;凍った涙;凝結;菩提樹;溢れる涙;川の上で;かえりみ;鬼火;休息;春の夢;孤独;郵便馬車;霜おく髪;からす;最後の希望;村にて;嵐の朝;まぼろし;道しるべ;宿;勇気;幻の太陽;辻音楽師)
●プログラム2 共演:トム・ボレン(P)
シューベルト(Schubert)作曲
1.春にD882(Im Frühling)
2.アリンデD904(Alinde)
3.遠く離れたひとにD765(An die Entfernte)
4.死と少女D531(Der Tod und das Mädchen)
5.影法師D957/13(Der Doppelgänger)
6.ミューズの子D764(Der Musensohn)
ブラームス(Brahms)作曲
7.四十歳ともなれば 作品94の1(Mit vierzig Jahren)
8.おお,ぼくが知っていたら 作品63の8(O wüsst ich doch)
9.日曜日 作品47の3(Sonntag)
10.さびしい森の中で 作品85の6(In Waldeseinsamkeit)
11.恋歌 作品71の5(Minnelied)
ヴォルフ(Wolf)作曲
12.アナクレオンの墓(Anakreons Grab)
13.散歩(Fussreise)
14.飽くことを知らぬ恋(Nimmersatte Liebe)
15.月はいたましい歎きをかかげて(Der Mond hat eine schwere Klag')
16.ブロンドの頭をお上げ(Heb' auf dein blondes Haupt)
17.ぼくはもう床の中で・・・(Schon streckt ich aus)
18.皆さま方にセレナードを・・・(Ein Ständchen Euch zu bringen)
R.シュトラウス(R.Strauss)作曲
19.あこがれ 作品32の2(Sehnsucht)
20.天の使者 作品32の5(Himmelsboten)
21.お前,ぼくの心のかわいい冠よ 作品21の2(Du meines Herzens Krönelein)
22.ああ悲し,不幸なるわれ 作品21の4(Ach, weh mir unglückhaftem Mann)
23.たそがれの夢 作品29の1(Traum durch die Dämmerung)
24.献呈 作品10の1(Zueignung)
(上記の曲目の日本語表記はプログラム冊子に従いました)
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ハンス・ホッター(Hans Hotter: 1909.1.19, Offenbach am Main – 2003.12.6, Grünwald)の第6回目の来日は前回の3年後の1972年で、すでに63歳だったことになる。
共演ピアニストは日本での初共演となったオランダ出身のトム・ボレン(Thom Bollen: 1933.4.17, Tilburg, Holland - 2004.3.6, Amsterdam)だった。
今回のツアーも、4月18日に東京文化会館で4人の作曲家による歌曲の夕べが催されたほかはすべて「冬の旅」であり、たまには他のプログラムが聴きたいと思う人もいたのではないだろうか。
まあそれだけ「冬の旅」だとお客さんの受けがいいということなのだろうが。
プログラム2では過去の来日公演で披露したもののほかに、シューベルト「遠く離れたひとに」「死と少女」、ブラームス「さびしい森の中で」、ヴォルフ「ぼくはもう床の中で」、シュトラウス「献呈」といった初披露の作品も加えて、意欲を見せている。
トム・ボレンは、ムーアやヴェルバ等に師事したピアニストで、クム・ラウデ音楽院を卒業後、ヨーロッパ各地でソロコンサートを開き、アムステルダム音楽院賞を受賞。
オランダ国立歌劇場のコレペティートルを経て、数多くの歌手の共演者として活動した。
ホッターのほかにも、マックス・ファン・エフモント、ロバート・ホル、モーリーン・フォレスター、エルナ・スポーレンベルフなどと共演してきたという。
ホッターが、毎回ほとんど異なるピアニストを日本に連れてきたのも、実演を聴いた方の楽しみの一つだったに違いない。
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