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アーメリングの映像

オランダの名花エリー・アーメリング(Elly Ameling: 1933.2.8生まれ)は今日76歳を迎えた。
彼女のファンとして何か記念の記事を書こうと思ったのだが、それよりも今回はネット上で見られる映像をご紹介して彼女の偉業をたたえることにしたい。

私がアップしたものではないので、こちらに引用するのも若干気が引けるが、この動画共有サイトの機能に他サイトへのリンクも含まれているので、リンクさせていただきたいと思う(もし不都合があればリンクは外します)。

おそらく1980年のプエルト・リコでのカザルス音楽祭のライヴと思われる映像で、ピアノ共演は阿吽の呼吸のドルトン・ボールドウィン(Dalton Baldwin)。

この日の演奏のうちまだアップされていないものもあるが、かなり出揃っているので、以下に当日のプログラムと動画へのリンクを記しておきたい(リンクしていないものはまだアップされていない曲)。

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シューマン作曲
1.献呈Op. 25-1
2.はすの花Op. 25-7
3.くるみの木Op. 25-3

歌曲集「女の愛と生涯」Op. 42
4.第1曲)彼にお会いして以来
5.第2曲)誰よりも素晴らしい彼
6.第3曲)私には分からない、信じられない
7.第4曲)私の指にはめた指輪よ
8.第5曲)手伝ってちょうだい、姉妹たち
9.第6曲)やさしい友よ、あなたはいぶかしげに私を見つめています
10.第7曲)わが心に、わが胸に
11.第8曲)今あなたは私にはじめての苦痛を与えました

12.フォレ/夢のあとにOp. 7-1
13.ドビュッシー/歌曲集「忘れられた歌」~それは物憂い恍惚
14.ドビュッシー/マンドリン
15.プランク/歌曲集「きまぐれな婚約」~ヴァイオリン
16.ショソン/ハチドリOp. 2-7
17.デュパルク/悲しい歌
18.ロドリーゴ/歌曲集「4つの愛のマドリガル」~ポプラの林へ行ってきた
19.グァスタヴィーノ/バラと柳
20.サティ/エンパイア劇場の歌姫
21.アーン/ラスト・ワルツ
22.シェーンベルク/ギーゲルレッテ

アンコール
23.シューベルト/ハナダイコンD752
24.ガーシュウィン/バイ・シュトラウス

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彼女がどれほど言葉を大切にしているか、大ホールでも明瞭に伝えようとしていたかが分かる。
彼女の魅力を端的に示しているのはサティ「エンパイア劇場の歌姫」(20)だろう(演奏前に彼女自身の解説があり、歌詞に出てくる「グリーナウェイの帽子」について説明している)。
個人的には特にドビュッシー「それは物憂い恍惚」(13)やプランク「ヴァイオリン」(15)が気に入っている。

ボールドウィンの切れのいい演奏も聞きものである(「マンドリン」「ヴァイオリン」など)。

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(追記:アーメリングのネット放送)

オランダのネットラジオで9日(月)の日本時間21時3分(現地時間13時3分)からアーメリングが出演した1991年のユトレフトでのライヴ公演が放送されます。
マラルメ歌曲集やマーラーは昨年発売された5枚組の放送録音集にも収録されていますが、ドビュッシー「放蕩息子」やモーツァルトのアリアは聴く価値があるのではないでしょうか。
また当日のコンサートの全貌が聴けるという意味でも楽しみです。
興味のある方は聴いてみてください。

http://www.radio4.nl/page/programma/14/2009-02-09

エリー・アーメリング(S)エト・スパンヤールト(C)オランダ放送室内管弦楽団

モーツァルト/歌劇「イドメネオ」~序曲
サティ(ドビュッシー編)/ジムノペディ第1番&第3番
ドビュッシー(スパンヤールト編)/ステファヌ・マラルメの3つの詩(溜息;むなしい願い;扇)
ドビュッシー/カンタータ「放蕩息子」~前奏曲;リアの歌;行列;舞曲風エール
ヴェーバー(マーラー編)/「三人のピント」~間奏曲
マーラー/「リュッケルト歌曲集」~私はほのかな香りを吸った;私はこの世から忘れられ
モーツァルト/哀れな私,私は一体どこにK369

モーツァルト/ああ話しているのは私ではないK369

1991年6月1日, ユトレフト、フレーデンブルフ音楽センター(Muziekcentrum Vredenburg in Utrecht)録音

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コメント

アーメリングを愛していらっしゃるフランツさん、さすが誕生日をしっかり覚えておられるのですね。
私は、アーメリングも好きですが、どちらかというと、ボールドウインのファンで・・・。
でも、誕生日が何時だか知らないので、今度、しっかり覚えておこうと思います。
この二人の組み合わせ、お互いの信頼感が強いのでしょうか、良い演奏になってますね。
今から29年前になりますから、二人とも若くて、華やぎがありますね。
この中では、私は、フォーレの「夢の中に」はじめ、プーランクやデュパルクなど、フランス歌曲がいいなと思いましたが、ロドリーゴも、好きなので、アップされたら聴いてみたいと思いました。
いつも貴重な情報を、有り難うございます。

投稿: Clara | 2009年2月 8日 (日曜日) 16時50分

Claraさん、こんにちは。
やはりアーメリング・ファンとしては誕生日は外せないので、今日は彼女の記事に決めていました。私の個人的な趣味にお付き合いさせてしまいましたね。時間をとって見ていただいて有難うございます。ボールドウィン・ファンのClaraさんも楽しんでいただけたのではないでしょうか。
彼女のフランス歌曲は世評も高く、特にフォーレやプーランク歌曲全集に参加した録音はとても素敵な演奏でした。
今回の動画でも「夢のあとに」や「ヴァイオリン」を彼女とボールドウィンの全盛期の演奏で楽しめるので、動画をアップしてくれた人に感謝です。
ロドリーゴも生で聴いたことがありますが、生き生きとした曲調はとても素晴らしかったです。アップしてくれるといいですね。
ちなみにボールドウィンは1931年12月19日ニューヨーク州サミット生まれです。1933年生まれのアーメリングとはほとんど同世代なのですね。

投稿: フランツ | 2009年2月 8日 (日曜日) 18時46分

エンパィヤ劇場の歌姫♪エミーアメリング… 本当に いいですね~♪ この曲も アメリングの 映像も もっと みたいな~♪ エミーアメリングの 美しい声は フランス近代 サティなんか ぴったりですね~♪

投稿: 南青山インテリアデザイナー安土 | 2013年4月11日 (木曜日) 01時08分

南青山インテリアデザイナー安土さん、こんにちは。
コメントを有難うございます。
アーメリングの映像を喜んでいただけて幸いです。
なかなか彼女のライヴ映像がネット上で見られないので、DVDでも出てくれるといいのですが。
彼女のサティはウイットに富んでいて本当に素敵ですね。

投稿: フランツ | 2013年4月13日 (土曜日) 17時10分

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