リンク集追加のお知らせ:渡辺美奈子さんのホームページ
芸術学、ドイツ文学研究者の渡辺美奈子さんの充実したホームページをリンク集に追加しました。
ドイツの詩、音楽、料理と、ドイツに関する百科事典のような素晴らしいサイトです。
例えばゲーテの詩によるシューベルトの歌曲をテキストから掘り下げて解説され、さらにMIDIで音楽も楽しむことが出来ます。
音楽を多面的に鑑賞することの楽しさを知ることが出来ると思います。
また、「冬の旅」の掘り下げた研究も素晴らしく、現在「詩と音楽」で甲斐さんが連載しておられる「冬の旅」シリーズと並行してご覧になれば、なんとなく知ってはいるけれども曖昧なイメージのままだった「冬の旅」像に、より明確な輪郭が与えられることと思います。
「冬の旅」の詩人ミュラーについての資料も大変貴重です。
そして、渡辺さんの愛犬との思い出や日記などでは、ご本人の温かいお人柄が伝わってくるような優しい視点であらゆるものと接しておられることに感動します。
ぜひご訪問ください!
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(2012年1月22日追記)
アドレスの変更のご連絡をいただきました。
今後は以下のサイトをご訪問ください。
こちら
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コメント
フランツさん、このたびは、フランツさんの素敵なブログに私のHPをリンクして下さいまして、ありがとうございました。フランツさんについては、甲斐貴也さんから「文学、音楽両面に優れた人」と伺い、最初に訪問したのが、1983年フィッシャー=ディースカウが横浜で行ったシューベルトの夕べの記事。私も同じ演奏会に行っていたため、たいへん驚きました。フランツさんとは、かのフィッシャー=ディースカウの演奏会で、間接的に初対面だったのですね。甲斐さんには「素晴らしい方ですね」とメールを書いたのですが、コメントを書く習慣がなかったため、長いことご挨拶せず、失礼しました。その後もフランツさんの記事を賞賛すると、甲斐さんがたいへん喜んでおり、ドイツ・リートという芸術をとおして、おふたりの間に美しい友情が結ばれていることを感じておりました。そして今、私もフランツさんを友と呼ぶことができ、嬉しく思います。私は、犬のぬいぐるみにも「フランツ」という名をつけ、亡き愛犬(女の子)にも「男の子だったらフランツだったのにね」と言っては叱られていましたし(笑)、毎年シューベルトの誕生日1月31日には「フランツ、誕生日おめでとう」とファースト・ネームで呼んでいます。敬愛するシューベルトには、そのように親しみをこめて呼べる良さがあると思います。生きること自体における悲しみがその根底にあり、それがフランツの魅力のひとつです。私は大学の非常勤講師をしながら、実は博士後期課程学生でもあり、「ドイツ・リートにおける詩と音楽」をヴィルヘルム・ミュラーとシューベルトを中心に研究しています。在学中は狭いテーマに絞られた世界におりますが、いずれはもっと視野を広げたいと思いますので、よろしくご指導願います。HPは、研究職に就く以前に比較的自由に書いたものが多く、幼さが目立ちますが、少しでも楽しんでいただけるページがあれば幸いです。長い友情を期待します。
投稿: 渡辺美奈子 | 2008年8月20日 (水曜日) 23時49分
渡辺さん、こんばんは。
素敵なコメントを有難うございました。
私が甲斐さんと知り合うきっかけとなったのは「詩と音楽」への掲示板書き込み(当時は掲示板があったのです)でした。その後、はじめて「詩と音楽」に楽曲の対訳とコメントを投稿したのがおそらく2002年ごろでブラームスの「夜に私ははねおきて」Op. 32-1でした。それ以来、掲示板やメールでの交流を通じて、甲斐さんの歌曲への深い愛情とご自身の人間的な心の広さに惹かれ、一層強い気持ちの結びつきを感じつつ現在にいたっています。甲斐さんとの出会いがなければこのようなブログを立ち上げることもなかったかもしれないので、私は甲斐さんのことを勝手に「恩人」と呼んでいるのです。ちなみに昨年、内藤明美さんのシェック歌曲コンサートの折、はじめて甲斐さんに直接お会いすることが出来ました。多くの人たちから慕われるのも納得できるような素敵な方でした。
甲斐さんとの出会いがあり、さらにこうして今渡辺さんとの交流も生まれた、この縁を大切にしていけたらと思います(F=ディースカウの同じコンサートを共有したというのも不思議な縁だと思います)。
渡辺さんの膨大なホームページのまだほんのわずかしか目を通すことが出来ていないのですが、なかでも愛犬への愛情と、それゆえに多くのジャーマン・シェパード関連の書物を読まれた渡辺さんの心の優しさに胸打たれました。
私はおこがましくも「フランツ」などという大それた名前を名乗っていますが、少しでもその名に恥じないようにシューベルトの世界に近づけたらと思っています。
渡辺さんの「ドイツ・リートにおける詩と音楽」研究が素晴らしい成果をうみだされるよう願っております。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
投稿: フランツ | 2008年8月21日 (木曜日) 01時36分
シューベルト、アルペジョーネの復元をしているものです。またシューベルティアーデの関連でシューベルトとかかわった音楽家たちの情報を研究しています。
ベルリン楽器博物館のカタログを観ましたら、ウェーバーは、アルペジョーネ楽器を購入していてギター愛好家同士の友好もあったかとうかがいます。シューベルトとウエーバーの関係をご存じでしたらおしえていただけいますか?
投稿: 奥村治 | 2017年1月 8日 (日曜日) 00時00分
奥村治さん、はじめまして。
ご訪問とコメントを有難うございます。
アルペジョーネの復元をなさっているのですか。
素晴らしいですね。
以前アルペジョーネソナタをアルページョで演奏した録音を聴いたことがありますが、あの製法が現在まで引き継がれているのですね。
ところで私は単なる愛好家に過ぎませんので、専門的なお答えは出来ませんが、シューベルトとヴェーバーとの関係を「シューベルトの手紙」(メタモル出版、1997年)で見てみると、1822.12.7付の手紙で「これらのオペラをウェーバーが期待できそうな手紙をくれたドレスデンか…ベルリンに送ってみようと思う」と書かれていて、「アルフォンスとエストレッラ」D732のウィーンでの上演が無理だったので、友人ウェーバーにドレスデンでの上演の可能性を打診して失敗したとのことです。
この手紙の邦訳を編纂・翻訳した實吉晴夫氏の解説によると、「『魔弾の射手』については、1822年初演の時にシューベルトが絶賛したことが二人を親密にするきっかけになったにもかかわらず、『オイリュアンテ』をけなされたことから」シューベルトと不和になったそうです(p196-197)。
『オイリュアンテ』へのシューベルトの評は1823.11.30付のショーバー宛ての手紙にあります。
amazonでもまだ入手できるようですので、もしお持ちでなければご覧になるのもいいかと思います(解説に新しい情報が反映されていないという評もありますが)。
投稿: フランツ | 2017年1月 8日 (日曜日) 22時01分