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プライ日本公演曲目1993年(第10回来日)

第10回来日:1993年10~11月

ヘルマン・プライ(Hermann Prey)(BR)
鮫島有美子(S)
ミヒャエル・エンドレス(Michael Endres)(P)
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
東京フィルハーモニー交響楽団
大阪センチュリー交響楽団
名古屋フィルハーモニー交響楽団
NHK交響楽団
井上道義(C)
飯守泰次郎(C)
ホルスト・シュタイン(Horst Stein)(C)

10月8日(金)18:45 松本:ザ・ハーモニーホール:プログラムA
10月10日(日)18:00 東京:サントリーホール:サントリーホール7周年記念ガラ・コンサート
10月12日(火)19:00 秋田:秋田アトリオン音楽ホール:プログラムB
10月14日(木)18:30 松山:松山市総合コミュニティーセンターキャメリアホール:プログラムA
10月15日(金)19:00 志度:志度音楽ホール:プログラムA(ハイドン・フェスティバルIN志度)(演奏前に原田茂生のミニ・レクチュア「シューベルトの歌曲について」あり)
10月18日(月)19:00 東京:オーチャードホール:ヘルマン・プライ&鮫島有美子
10月21日(木)19:00 大阪:ザ・シンフォニーホール:ヘルマン・プライ&鮫島有美子
10月24日(日)18:30 名古屋:愛知県立芸術劇場コンサートホール:ヘルマン・プライ&鮫島有美子
10月27日(水)19:00 東京:マードレ松田ホール:国際シューベルト協会・日本リヒャルト・シュトラウス協会合同例会:シューベルト『冬の旅』抜粋&R.シュトラウス歌曲(※)
10月29日(金)19:00 東京:東京芸術劇場:プログラムA
10月31日(日)19:00 茅ヶ崎:茅ヶ崎市民文化会館:プログラムB
11月2日(火)19:00 武蔵野:武蔵野市民文化会館:プログラムB
11月5日(金)18:45 東京:NHKホール:NHK交響楽団演奏会
11月6日(土)14:15 東京:NHKホール:NHK交響楽団演奏会
11月8日(月)18:00 松戸:聖徳学園川並記念講堂:プログラムB
11月10日(水)13:30 横浜:神奈川県立音楽堂:プログラムA
11月12日(金)19:00 焼津:焼津市文化センター:プログラムB

(※10月27日の情報についてはgoethe-schubertさんより教えていただきました。「1) シューベルト『冬の旅』をめぐって 2) リヒャルト・シュトラウスの歌曲をめぐって」というテーマに沿って話と演奏が行われたそうです。『冬の旅』からは「おやすみ」全部、「休息」と「孤独」は抜粋が歌われ、R.シュトラウスは、「あしたOp. 27-4」「ひそやかな誘いOp. 27-3」「献呈Op. 10-1」が歌われたそうです。この記事のコメント欄でgoethe-schubertさんが当日の様子を書いてくださっているので、ぜひご覧ください。有難うございました。)

●プログラムA 共演:ミヒャエル・エンドレス(P)

シューベルト(Schubert)/歌曲集「美しき水車小屋の娘」(Die schöne Müllerin)D795
(さすらい/どこへ/とまれ/小川への感謝/憩の夕べに/好奇心の強い男/焦燥/朝の挨拶/水車屋の花/涙の雨/わがもの/休み/緑のリュートのリボンにそえて/狩人/嫉妬と誇り/好きな色/いやな色/しおれた花/水車屋と小川/小川の子守歌)

●プログラムB 共演:ミヒャエル・エンドレス(P)

シューベルト/歌曲集「冬の旅」(Winterreise)D911
(お休み/風見の旗/凍った涙/かじかみ/菩提樹/あふれる涙(水の流れ)/川の上で/回想/鬼火/憩い/春の夢/孤独/郵便馬車/霜おく頭/からす/最後の希望/村で/嵐の朝/幻覚/道しるべ/宿屋/勇気/幻の太陽/辻音楽師)

●サントリーホール7周年記念ガラ・コンサート《響~歌え、いま賑わしきとき》 共演:松本美和子(S);グローリア・スカルキ(MS);小林一男(T);アンドレアス・シュミット(BR);ナルシソ・イエペス(GT);ジャン=ピエール・ランパル(FL);工藤重典(FL);オーレル・ニコレ(FL);中川昌三(FL);豊嶋泰嗣(VLN);堤剛(VLC);アンナー・ビルスマ(バロックVLC);エヴェリン・グレニー(PERC);舘野泉(P);練木繁夫(P);渡邊順生(Fortepiano);ウィーン・ムジークフェライン弦楽四重奏団;コンサート・マスターズ(弦楽合奏);小山貢社中(津軽三味線100人);スペイン国立バレエ団;二期会合唱団;藤原歌劇団合唱部;栗友会合唱団;東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団;井上道義(C)他

R.シュトラウス/献身(ヘルマン・プライ)
グレニー/リトル・プレイヤー(エヴェリン・グレニー)
ヴェルディ/歌劇『椿姫』より「乾杯の歌」(松本美和子;小林一男)
グリーグ/君を愛す(舘野泉)
タルレガ/アルハンブラの思い出(ナルシソ・イエペス)
ほか

●ヘルマン・プライ&鮫島有美子 共演:鮫島有美子(S)東京フィルハーモニー交響楽団(10月18日);大阪センチュリー交響楽団(10月21日);名古屋フィルハーモニー交響楽団(10月24日);飯守泰次郎(C)

モーツァルト(Mozart)作曲
『フィガロの結婚』より
序曲
5...10...
たとえばもし
自分で自分がわからない
もう飛ぶまいぞ、この蝶々

モーツァルト作曲
『イドメネオ』より
序曲
父よ、兄よ、さようなら

モーツァルト作曲
『魔笛』より
恋人か女房があればいいが
パパゲーナ!

シュトラウス(Johann Strauss 2)作曲
『こうもり』より
序曲
あの上品な態度

カールマン(Kalman)作曲
『伯爵夫人マリツァ』より
ウィーンに愛をこめて

リンケ(Lincke)作曲
マーチ「陽気な羊飼い」

シュトルツ(Stolz)作曲
『お気に入りの家来』より
私の心の王様

カールマン作曲
『チャールダーシュの女王』より
ヨイ、ママン

レハール(Lehár)作曲
『メリー・ウィドウ』より
ヴィリアの歌
おお祖国よ、マキシムへ行ったが
唇は黙っていてもヴァイオリンはささやく

●NHK交響楽団第1214回定期演奏会 共演:NHK交響楽団;ホルスト・シュタイン(C)

シューベルト作曲
竪琴弾きの3つの歌D478(レーガー編曲)
夕焼けにD799(レーガー編曲)
音楽にD547(レーガー編曲)
プロメテウスD674(レーガー編曲)
ひめごとD719(ブラームス編曲)
馭者クロノスにD369(ブラームス編曲)
セレナードD957-4(モットル編曲)
彼女の絵姿D957-9(ウェーベルン編曲)
魔王D328(リスト編曲)

R.シュトラウス(Richard Strauss)/交響詩「英雄の生涯」作品40

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ヘルマン・プライ10回目の来日は、前回から3年後の1993年。
ピアニストは日本で初共演となる若手のミヒャエル・エンドレス(1961年Sonthofen, Germany生まれ)。
F=ディースカウとヘルの年齢差は27歳だが、プライとエンドレスはより差の開いた32歳である。
巨匠は年を重ねると若手のエネルギーを欲するものなのだろうか。
今回はプライのこれまでの来日公演中、最も多岐に渡るプログラムが披露されている。
十八番のシューベルトの2大歌曲集のほか、鮫島有美子とのオペラ&オペレッタのデュオ・コンサート、サントリーホールのガラコンサート、さらにN響定期でシューベルトのオーケストラ歌曲まで歌っている。
公演期間も1ヶ月以上に及んでいる。

私は東京芸術劇場で「美しき水車小屋の娘」を聴いたが、彼がこの歌曲集を歌うのを生で聴くのは初めてだった。
残念ながらこの時の演奏がどうだったのか思い出すことが出来ない。
ただ、志度音楽ホールでの「水車屋」の演奏はNHKで放映されたので、そのビデオを見ればどんな状態だったか分かると思う(いつになるか分かりませんが、このビデオが見つかったら、見て感想を追記したいと思っています)。

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(2008年7月20日追記)

10月15日の志度音楽ホールにおける「美しき水車小屋の娘」の録画テープをさきほど見終わって、胸が熱くなった。
どうも最近は涙腺がゆるくなってきて仕方がない。
プライはもはや若かりし頃のように声を朗々と張り上げたり、高音を余裕をもって響かせることが出来るわけではないのだが、一言一言を噛みしめるように語るように歌う。
何の苦もなく声が出ていたころにはどうやっても出なかったであろう芸の深みと味わいが一貫して伝わってきて、その真摯な舞台姿と共に心に響いてくる(彼は殆ど不動なのだが、顔の表情が豊かで主人公になりきって歌う。まさに万年青年の呼び名にふさわしい)。
「涙の雨」ではフレーズの終わりまで慈しむように大切に歌っていたのが印象的だ。
それにしても19曲目の「水車屋職人と小川」はなんとすごい曲なのだろう。
私にとってはほとんど奇跡といってもいいほどの詩と音楽の感動的な結びつきと感じられた。
この曲でのプライの穏やかな悟り切ったような微笑みと歌唱にこみあげてくるものをこらえられなかった。
この歌曲集を聴いてこんなに感傷的な気持ちになったのはいつ以来だろう。

演奏前のインタビューで今でも頂上に向けて登っている最中であるとの言葉があり、その向上心を持ち続ける姿勢がこのような深く心に響く歌唱を可能にしているのだと感じた。

エンドレスのピアノは爽やかで美しい音と明瞭なリズム感でプライをしっかり支え、時にリードしていたのが頼もしく、非凡な才能を終始感じさせた。

最後に「あなたにとってシューベルトとは?」との質問にプライはこう答えた。
"Zentrum des Lebens.(人生の中心です)"

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コメント

フランツさん、お早うございます。
ヘルマン・プライの記録、毎回、ドキドキしながら拝見していますが、今回

1993年11月2日(火)19:00
武蔵野市民文化会館 プログラムB

と有るのを見て、嬉しくなりました。
晩年のステージ、家から遠くないこの会場で、聴いた記憶があったのですが、年月日がはっきりしませんでした。
初回の来日で「冬の旅」を聴いてから、32年後に、また、同じ「冬の旅」を聴いているのですね。
これを聴くために、武蔵野市の芸術協会(名称は違うかも知れません)に入り、会員料金でチケット購入、夫と一緒でした。
演奏の詳細は覚えていませんが、初回とはずいぶん時の隔たりを感じたと思います。
確かコンサートの直前に、「最後の曲が終わっても、拍手をしないで下さい」というアナウンスがあり、客はそれを守って、「辻音楽師」を歌い終わって、舞台の奥に去っていくプライを、静かに見送った記憶があります。
ピアノが、ミヒャエル・エンドレスという人だったことは、全く認識していませんでした。
若い新進歌手だったプライ、晩年のいぶし銀のようなプライ、両方を直に聴いたことは、幸せな経験だったと思っています。
貴重な記録を見せてくださって、有り難うございました。

投稿: Clara | 2008年6月29日 (日曜日) 07時12分

私の冬の旅「定番」はプライです。プライと言えばあとドイツ民謡。なつかしい声です。

先日、ディースカウとヘル(白井さんの旦那様ですね)の「冬の旅」を見ました。凄く注文が五月蠅そうなディースカウに応えているヘルは凄いんだろうなと聞きながら思いました。

投稿: Auty | 2008年6月29日 (日曜日) 09時37分

Claraさん、こんにちは。
ご夫婦で武蔵野の「冬の旅」を聴かれたそうですね。
間隔を開けて同じ演奏家を聴くといろいろな変化が感じられますね。
素敵な想い出として残っておられるのが伝わってきました。
「辻音楽師」が終わると、最近は余韻を慈しむように数秒の沈黙の後に拍手が起こるということが増えてきましたが、それでもピアノの音が終わるか終わらないうちに我先にと拍手をパラパラ始める人がいて興ざめになることもたまにあります。
武蔵野のプライが拍手をされないで舞台から去っていくというのはとても興味深いお話で、それが「冬の旅」にはもっともふさわしい聴衆の反応の仕方なのかもしれないという気もしました。
その姿をイメージするだけでも感動的で、私もその場面に立ち会いたかったと思いました。
それだけプライの「冬の旅」に対する思いが深かったのでしょうね。
ピアノのミヒャエル・エンドレスは若いということで聴き手の反応も賛否両論でしたが、私は爽やかで丁寧な演奏ぶりに好感をもって聴きました。

とても貴重なお話を有難うございました。

投稿: フランツ | 2008年6月29日 (日曜日) 12時47分

Autyさん、こんにちは。
プライの「冬の旅」が好きな人は結構多いような気がします。
その自然で飾らない歌が素直に聴き手の心に沁みていくのでしょうね。
その歌いぶりはドイツ民謡などにより生かされるのかもしれません。
私はブラームスの編曲したドイツ民謡を歌うプライが好きです。
なんともいえない温かみが曲とマッチしているので。

F=ディースカウと組んでいた頃のヘルは素晴らしかったと私も思います。
おっしゃるようにディースカウはピアニストに多くのものを求める人ですからね。
その要求に応えられるだけの音楽性を持っていたということなのでしょう。

投稿: フランツ | 2008年6月29日 (日曜日) 12時48分

甲斐さんから、フランツさんが1993年プライの来日について書かれたという情報をいただきまして、喜んでコメントいたします。
私は、マードレ松田ホールという小さな空間で、エンドレスのピアノによる『冬の旅』の一部を鑑賞しました。プライは、期待通り最初に「おやすみ」を通し、その後お話を交えて、「孤独」など何曲かを歌いました。狭い空間ですばらしいシューベルト体験をすることができ、感無量。プライの歌はもちろんですが、ピアノの完璧さが加わった最高峰のリート演奏でした。ピアノが賛否両論とは、信じられません。私は、リートピアニストの完成を見たと感じましたし、プライもたいへん彼を誉めていました。
「美しき水車小屋の娘」NHK放映は、途中から泣きながら鑑賞していました。プライはまるで、傷ついた青年そのもの。今でも鮮明に覚えています。この時、この作品が心から好きになりました。
思い出の再現に感動を新たにすることができ、感謝しています。

投稿: goethe-schubert | 2008年6月29日 (日曜日) 23時43分

goethe-schubertさん、こんばんは。
コメントを有難うございました。

公式のスケジュール以外にもレクチャーコンサートのようなものもプライはやっていたのでしょうか。マードレ松田ホールでの公演のことは知りませんでした。彼は日本のR.シュトラウス協会の例会でも演奏したりしているようですから、公演の空き日を利用していろいろと活動していたのかもしれませんね。
「冬の旅」の抜粋、とても素晴らしい演奏だったそうですね。goethe-schubertさんの感動が強く伝わってきました。エンドレスのピアノは音がきれいで作品をしっかりと表現していて、私も好感をもって聴きました。

goethe-schubertさんのプライへの愛情に比べれば私などまだまだですが、最後の来日公演までこのシリーズを続けていきますので、よろしければまたご覧いただけるとうれしいです。

貴重な体験談を有難うございました。

投稿: フランツ | 2008年6月30日 (月曜日) 00時54分

甲斐さんから、フランツさんは、プライ来日に関する情報収集のため、熱心に調べていらっしゃったと聞いておりましたのに、マードレ松田ホールでの「冬の旅」について簡単にしか書かず、すみませんでした。これは、10月27日(水)に、国際シューベルト協会と日本リヒャルト・シュトラウス協会との合同例会が開かれ、1) シューベルト『冬の旅』をめぐって 2) リヒャルト・シュトラウスの歌曲をめぐって という題目で演じられたものです。実際シュトラウスの歌曲は、当時私が属していたシュトラウス協会のために、最後に歌ってくれただけで、『冬の旅』が中心でした。この来日記念に合わせて、1989年、プライの還暦記念に出版された"Premierenfieber" の邦訳が出版され、会場でも売られていました。私はドイツ語の本を中古で買ったのですが、プライ60歳誕生日当日の新聞記事が2種、かつての持ち主の手によってはさんでありました。宝物です。

投稿: goethe-schubert | 2008年6月30日 (月曜日) 17時48分

goethe-schubertさん、こんばんは。
ご返事が遅くなりましてすみません(ついうとうとしてしまいました)。
マードレ松田ホールでの演奏について詳細を教えてくださり、有難うございました。
これも合同例会だったのですね。
「冬の旅」についてプライ自身の考えをじかに知ることの出来た貴重な会だったようですね。
早速記事に反映させていただきました。
有難うございます。

プライの"Premierenfieber"、私も邦訳を入手した後で、アカデミアで原書のペーパーバック版を見つけ、こちらも購入しました。
goethe-schubertさんの入手された本には、元持ち主によるプライの新聞記事がはさまっていたそうで、貴重ですね。中古本ならではでしょう。プライのことを人一番愛しているgoethe-schubertさんの手に渡って、元持ち主さんも本望でしょう。

本当に貴重な情報を有難うございました!
取り急ぎお礼まで。

投稿: フランツ | 2008年7月 1日 (火曜日) 02時01分

ごめんなさい。記事にされるとは思わなかったので、それならもう少し詳細が必要ですよね。開始時刻は、午後7時。『冬の旅』でとおして歌われたのは、すでに書きましたが「おやすみ」
お話では、まずシューベルト協会とシュトラウス協会会員の人数の割合を気にしていたのが、プライらしくて印象的でした。その後プライは真剣に、『冬の旅』各リートの調性関係の話をされたのですが、通訳者の日本語があまりに短いと「すべて訳しましたか。私の話の15%は消え失せているようですが」と真剣さと不安が混じったような顔を見せたので、實吉さんも一緒に通訳を買って出ました。
プライは話をしながら、「休息」と「孤独」を断片的に歌いましたね。
R.シュトラウスの歌曲は、
1.あした op.27-4
2. ひそやかな誘い op.27-3
3. 献呈 op.10-1 シュトラウス歌曲
これは演奏でしたので、通しています。

私の古書に挟んであった新聞の切り抜きには、1枚にはFA、もう1枚にはMIMと書いてあります。FAはFrankfurter Allgemeine、もう一枚はミュンヘンの新聞だと思うのですが、調べてみます。わかったら逆に教えてください。古書を買うと、前の持ち主が有名な作家だったり、カントルだったり、驚くことがあります。

投稿: goethe-schubert | 2008年7月 1日 (火曜日) 11時23分

MIMがわかりました。調べずに質問してごめんなさい。Mitten in München, Die Zeitung です。このブログがなかったら調べなかったと思います。フランツさんと、紹介者の甲斐さんに感謝します。

投稿: goethe-schubert | 2008年7月 1日 (火曜日) 12時40分

goethe-schubertさん、大変貴重な記録を補足してくださり、有難うございました。かなり珍しい情報なので、私だけでなく、プライ・ファンの皆さんにも喜んでいただける情報だと思います。
プライが人数の割合を気にしたり、通訳の短さを気にしたりというお話、興味深いです。ざっくばらんで飾らないイメージのプライも実は神経細やかな面があることを示したエピソードだと思いました。

FA:Frankfurter Allgemeine
MIM:Mitten in München, Die Zeitung
なのですね。勉強になりました。

古書を買うと有名な作家の所有していたものだったというのはすごいことですね。古書も持ち主を選ぶのかもしれません。

>フランツさんと、紹介者の甲斐さんに感謝します。

こちらこそgoethe-schubertさんから、素敵なコメントと情報をいただきうれしく思います。有難うございました!
また、こういう機会をつくってくださった甲斐さんには私も感謝しています!

今後ともよろしくお願いいたします。

投稿: フランツ | 2008年7月 2日 (水曜日) 04時37分

2008年7月20日追記にコメントします。フランツさん、全く同感です。これ以上何も加えることはありません。私は1993年、もう15年も前に1度鑑賞しただけですが、主人公の青年になりきったプライの顔と表情、節度と情感のこもった歌唱を昨日のことのように覚えています。まるでミュラーの気持ちをシューベルトの音楽を通してプライの口から聴いているような演奏でした。それまで私は『美しき水車小屋の娘』を『冬の旅』ほど愛好していなかったのですが、あの演奏でふたつのツィクルスを同格に愛すことができるようになりました。本来ならじっくり鑑賞すべきところですが、聴きながらペータース社のフリートレンダー版『シューベルト歌曲集』第1巻にメモを取り、そのメモは今でも参考になっています。特に「リュートの緑のリボンを手にして」からは、頬に冷たいものを感じていたのを覚えています。何と言っても感動的なのは、フランツさんが書かれたように第19曲。恥ずかしながら私は今まで、この曲を涙なしに聴いたことがありませんが、これは特に忘れられない名演です。ピアニストのエンドレスは、高い芸術性と確かな技術によって、プライの歌をさらに高めてくれました。今夜もフランツさんとの感動の共有を嬉しく思います。素敵な記事をありがとうございました。

投稿: 渡辺美奈子 | 2008年8月23日 (土曜日) 22時52分

渡辺さん、追記にまでコメントをくださり有難うございました。
共感していただけてうれしいです。
このテープ、録画したまま全く見ないでそのままにしていたのがもったいないぐらいの名演でした。
よい演奏家というのは若々しさを保ちつつも経験の蓄積が自ずと滲み出るものなのでしょうね。プライが本当にこれまでに何度歌ってきたか分からないほどの歌曲集に対して、まるではじめて歌うかのように一生懸命ひたむきな若者になりきっていたのが感動的で、それが本当に味わい深く、普段演奏を聴いて涙が出るということがあまりない私でもティッシュで顔を拭いながらの鑑賞となりました。
渡辺さんは昨日のことのように覚えておられるとのこと、楽譜への書き込みといい、素晴らしいですね。私などビデオを見てやっと思い出すぐらいですから、その思い入れはとても渡辺さんには及びません。
でも、こうして同じ演奏について感動を共有できるというのはいいものですね。このプライの演奏を聴いて「水車屋」が好きになったというお話も素敵でした。
今回も素晴らしいコメントに感謝いたします!

投稿: フランツ | 2008年8月24日 (日曜日) 00時17分

フランツさん、こんばんは。
この年の大阪公演で初めてプライさんの生のステージを聴きました。

その頃、CDやDVDの中だけで憧れていたプライさんに会える?なんて思ってもいませんでした。
入っていた合唱団の先輩が「プライが日本に来るわよ。(ザ・シンフォニーホールの会員なので)チケット取ってあげる」とチケットをゲットしてくれたのです。
飛び上がるほど嬉しかったです(実際飛び上がりました(笑))。


初めて生で見るプライさん。
「わあ、ビデオと一緒だ!」と、時間と空間を共有していることに言葉で現せないほど喜びがこみ上げて来た事を今も覚えています。

プログラムは鮫島さんとのデュオコンサートでした。
「魔笛」のパパゲーノのアリアの折には、ポケットから笛を出して吹いておられました。観客席からは笑いがおきました。
ほかにもところどころ、面白いことをして観客を笑わせてくださいました。

鮫島さんとステージ上でダンスをするシーンでは、何とも情熱的な目で鮫島さんを見つめ、鮫島さんがドギマギされている表情が、客席からも見て取れました(ちょっと、妬けました)。

アンコールでは、「すみれの花咲く頃」を日本語で歌ってくださいました。
始終、とても楽しい和やかなコンサートでした。


そして、コンサート後も残っていた何十人かのファンのために、ロビーでサインをしてくださったのです。
プライさんは、背の高い日本人より頭一つ分大きかったです。
私の番になって、私を見下ろしておられたプライさんと目が合いました。
あの時の青い二つの瞳は、今も脳裏に焼きついています。

プライさんの自伝は、プログラムに挟んであった「緊急出版」されるというチラシを見て、すぐに申込みました。
読めもしないのに、ドイツ語の本を探していましたから、日本語で出ると聞いて本当に嬉しかったですね。


当時郵便局から振り込むと1週間かかるということで、本がなくなりはしないかと、メタモル出版に電話すると「たくさんありますから大丈夫ですよ」と笑っておられました(笑)
そして、届いた本は、なんとサイン本でした!!
これには、ビニールを掛けて保存版にし、あわてて2冊目を注文しました。
次もサイン本だったら・・、と思いましたが(幸か不幸か)サインなしの本でしたので、バイブルのように読み、友人にも貸し、ドイツリートを習っていましたので教本としても読みました。
1993年は私には夢のような年でした。

こちらのサイトは、フランツさんの記事も素晴らしいですし、コメントされている方からも、たくさんの当時の様子など拝見でき、ファンとしてはとても嬉しいです。

投稿: 真子 | 2013年1月 9日 (水曜日) 20時51分

真子さん、こんにちは。
真子さんの初めてのプライ体験は鮫島さんとのデュオだったのですね。私はこのコンサートは聴いていないので、真子さんのお話を興味深く拝見しました。
プライはやはりオペラアリア集のようなコンサートでは、リート以上にくつろいだ面を出すのですね。パパゲーノの歌を実際に笛を取り出して歌ったそうで、そういう愛嬌のあるところもまたプライの人気を支えているのかもしれませんね。プライが日本語の歌を歌うのを私は聴いたことがないので、真子さんはお聴きになられてラッキーでしたね!
自伝の日本語版は私も購入しましたが(まだ全部は読んでいないのですが)、サイン本とは貴重なものを手に入れられましたね。
本当に価値の分かる人のところに、そのような貴重なものは届くようになっているのでしょう。良かったですね。
プライは幸いなことに録音も多く残されていますし、動画サイトにもいろいろと貴重な映像がアップされていますので、今でもお元気なのではないかと錯覚してしまいそうです。
貴重な体験談を有難うございました!

投稿: フランツ | 2013年1月12日 (土曜日) 14時13分

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