プライ日本公演曲目1980年(第5回来日)
第5回来日:1980年9~10月「ウィーン国立歌劇場公演」
9月30日(火)18:30 東京文化会館
10月3日(金)18:30 東京文化会館
10月13日(月)18:30 大阪・フェスティバルホール
10月17日(金)18:30 大阪・フェスティバルホール
10月21日(火)18:30 神奈川県民ホール
10月24日(金)18:30 神奈川県民ホール
10月28日(火)18:30 東京文化会館
●プログラム
モーツァルト/歌劇『フィガロの結婚』K.492
アルマヴィーヴァ伯爵:ベルント・ヴァイケル(Bernd Weikl)(BR)/ハンス・ヘルム(Hans Helm)(BR)
伯爵夫人:グンドゥラ・ヤノヴィツ(Gundula Janowitz)(S)
スザンナ(Susanna):ルチア・ポップ(Lucia Popp)(S)
フィガロ(Figaro):ヘルマン・プライ(Hermann Prey)(BR)
ケルビーノ(Cherubino):アグネス・バルツァ(Agnes Baltsa)(MS)
マルチェリーナ(Marcellina):マルガリタ・リローヴァ(Margarita Lilowa)(A)
ドン・バジーリオ(Don Basilio):ハインツ・ツェドニク(Heinz Zednik)(T)
ドン・クルーツィオ(Don Cruzio):クルト・エクヴィルツ(プログラム冊子の表記はエキルツ)(Kurt Equiluz)(T)/アントン・ヴェンドラー(Anton Wendler)(T)
バルトロ(Bartolo):クルト・リドル(Kurt Rydl)(BS)
アントーニオ(Antonio):ヴァルター・フィンク(Walter Fink)(BS)
バルバリーナ(Barbarina):マリア・ヴェヌーティ(Maria Venuti)(S)
ウィーン国立歌劇場合唱団(Chor der Wiener Staatsoper)
ウィーン国立歌劇場管弦楽団(Orchester der Wiener Staatsoper)
指揮:カール・ベーム(Karl Böhm)(Dirigent)/ハインリヒ・ホルライザーHeinrich Hollreiser)(Dirigent)
演出:ヘルゲ・トーマ(Helge Thoma)(Inszenierung)
装置:パンテリス・デシラス(Pantelis Dessyllas)(Bühnenbild)
衣装:ジャン・ピエール・ポネル(Jean-Pierre Ponnelle)(Kostüme)
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ヘルマン・プライ5回目の来日は、前回から2年後の1980年。
今回はコンサートのためではなく、ウィーン国立歌劇場の「フィガロの結婚」のフィガロ役を歌うための来日である。
日本の聴衆の前でオペラを歌う姿を披露したのも、リートを全く歌わなかったのも、この時が初めてのことである。
この時の公演初日はNHKが録画しており、TV放送されたそうだ。
その映像が最近DVD化されたので、HMVのサイトなどで視聴した人たちの公演評を見ることが出来る。
なにぶん高価なので、中古品を見つけてから購入しようと思っているが、貴重な映像には違いないので、早く見てみたい気もする。
ベームの指揮にプライ、ヤノヴィツ、ポップ、バルツァ、ヴァイクルといった最高の布陣による歴史の1ページが刻まれていることであろう。
なお、ウィーン国立歌劇場の初来日公演は9月30日から10月28日まで全22公演行われた。
プライが参加していない他の演目は以下の通り。
モーツァルト「後宮からの逃走」(10月7,10,20日東京文化会館):テオドール・グッシュルバウアー指揮、クルト・ユルゲンス、エディタ・グルベローヴァ、パトリシア・ワイズ
R.シュトラウス「サロメ」(10月2,4,11,22日NHKホール、10月15日大阪・フェスティバルホール):H.ホルライザー&ホルスト・シュタイン指揮、レオニー・リザネック、カラン・アームストロング
R.シュトラウス「エレクトラ」(10月7,10,20日東京文化会館):ベリスラフ・クロブチャール指揮、グレース・ホフマン、ビルギット・ニルソン
R.シュトラウス「ナクソス島のアリアドネ」(10月9,25日東京文化会館、10月14,16日大阪・フェスティバルホール):K.ベーム&B.クロブチャール&H.シュタイン指揮、G.ヤノヴィツ、サビーネ・ハス
「エレクトラ」は日本初演だったとのこと。
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コメント
このあたりになると生では見ていないとはいえ私の記憶に残っています。プライは映画ではひげつきでしたが、この舞台ではひげなしで私はこの方が好きです。スザンナもフレーニよりポップの方が好きです。ポップも確かこの時が初来日ではありませんでしたでしょうか? バルツアは前年カラヤンと来日していたように思います。
投稿: たか | 2008年4月 5日 (土曜日) 23時31分
さすが、たかさん、プライのひげのこと、細かく観察されていますね。映画版の映像は昔VHSを買ったことがありましたが、DVDだとものすごい高いんですよね。なかなか手の届く価格にならないのが残念です。
おっしゃる通りポップはこの時が初来日だったそうです。バルツァはカラヤンと前年にヴェルディの「レクイエム」を歌っているようですね。
投稿: フランツ | 2008年4月 6日 (日曜日) 02時23分
フランツさん、こんにちは。
プライと言えばフィガロ、フィガロと言えばプライというほど一時代を築きましたよね。
映画版は、その昔LDを買いビデオを買い、DVDも買いました。いい加減にしてくれと思いつつも、見られなくなったらと思って。
映画版のプライさん、色っぽすぎます(笑)
そして、フレーニとイチャイチャシーンが多いので、なんだか見ていて気が気じゃないんです(すみません、素敵なブログに低俗なこと書いて)。
個人的には、そういう理由以外にも「舞台」という制限の中での演出が好きです。
スザンナも、私もポップが好きですね。
フレーにはどうしてもミミのイメージが強くて。
高いけど、NHK版も買いました。
その頃、声楽を習い始め、NHKもよく見ていたのですが、オペラに興味がなくこの公演もリアルタイムでは見ていません。
もったいないことをしました。
投稿: 真子 | 2013年4月30日 (火曜日) 09時16分
真子さん、こんばんは。
プライのフィガロ、媒体ごとに映像を買い直されているとのこと、さすがですね!
フレーニとのシーンにはらはらされるのも、プライにそれだけの魅力があるということなのでしょうね。
プライの明るい声と天真爛漫なオーラはフィガロにぴったり合っていると思います。
実は私もNHK版のDVDは購入済みなのですが、まだ見ていないので今度見てみたいと思います。
投稿: フランツ | 2013年5月 1日 (水曜日) 23時18分