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シューマン「きみの頬をぼくの頬に寄せておくれ」(詩:ハイネ)

恋人の流す涙と主人公の流す涙を頬を寄せ合うことで合流させ、さらにお互いの心臓を押し付けることで二人の愛の炎を吹き上げようと歌う熱烈な愛の詩。
シューマンの曲も、ハイネの詩に負けないほど恋焦がれる思いを熱く表現する。4分の2拍子、ト短調で、Leidenschaftlich(情熱的に)と指示されている全37小節の短い作品。前奏もなく、いきなり歌が始まり、あっという間に終わる。ピアノは、心臓の鼓動を模しているかのような三連符が、左手は第1節の間、右手は後奏の直前まで一貫して現れる。歌は導音(#ソ)のまま終わり、ピアノも最後は半終止で、愛の憧れが終わらないことを表現しているのだろう。

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Lehn deine Wang' an meine Wang', Op. 142-2
 きみの頬をぼくの頬に寄せておくれ

Lehn deine Wang' an meine Wang',
Dann fließen die Tränen zusammen;
Und an mein Herz drück fest dein Herz,
Dann schlagen zusammen die Flammen!
 きみの頬をぼくの頬に寄せておくれ、
 そうすれば涙が合流するから。
 それからぼくの心臓にきみの心臓をぎゅっと押し付けておくれ、
 炎が一緒に吹き上がるから!

Und wenn in die große Flamme fließt
Der Strom von unsern Tränen,
Und wenn dich mein Arm gewaltig umschließt -
Sterb' ich vor Liebessehnen!
 そして大きな炎の中に
 ぼくたちの涙の川が流れるとき、
 そしてぼくの腕がきみを力強く抱くとき、
 ぼくは愛の憧れのあまり死ぬのだ!

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コメント

早速取り上げていただいてありがとうございます。
ご紹介いただいたハンプソンの録音を先日手に入れて聴きました。
彼のドイツリートを聴くのは初めてですが、サバリッシュの名伴奏もあってなかなか素晴らしかったです。
20曲をあの順で聴くと確かにイメージがだいぶ違って来ますね。

投稿: Fujii@歌曲会館 | 2006年11月19日 (日曜日) 21時56分

Fujiiさん、コメントを有難うございます。
ハンプソン盤を聴かれたそうですね。
「詩人の恋」から後に削除された4曲が入ることによる違いもとても興味深いですが、残った16曲も細かいところでいろいろ違いがあって面白いですね。現在の形に直されたのは大成功だと思いますが、天才といえども最初から完成した形を作れるわけではないことが分かり、親しみを感じた貴重な録音でした。ハンプソンの声は、この詩の繊細な主人公にしては若干健康的過ぎる感はありますが、丁寧に歌われていて悪くないです。

投稿: フランツ | 2006年11月20日 (月曜日) 00時17分

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