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シューマン「はすの花」(詩:ハイネ)

シューマンは、独唱とピアノの為の歌曲のうち、ハイネの詩によって41曲作曲している。
そのうち9曲は「リーダークライス」Op.24、16曲は「詩人の恋」Op.48だが、“歌の年”1840年に作られた26曲からなる「ミルテ(Myrthen)」Op.25のうち3曲がハイネの詩によるものである。

「はすの花」は「ミルテ」の第7曲目。シューマン以外にも多数の作曲家の作曲意欲を掻き立てた美しい詩である。

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Die Lotosblume
 はすの花

Die Lotosblume ängstigt
Sich vor der Sonne Pracht,
Und mit gesenktem Haupte
Erwartet sie träumend die Nacht.
 はすの花は怖れている、
 太陽の輝きを。
 そして、頭を垂れて
 夢見心地で夜を待ちわびる。

Der Mond, der ist ihr Buhle,
Er weckt sie mit seinem Licht,
Und ihm entschleiert sie freundlich
Ihr frommes Blumengesicht,
 月は、はすの花の彼氏、
 彼はその光で彼女を目覚めさせる、
 すると親しげに
 彼女のやさしい花の顔をあらわにする。

Sie blüht und glüht und leuchtet,
Und starret stumm in die Höh';
Sie duftet und weinet und zittert
Vor Liebe und Liebesweh.
 彼女は花咲き、身を焦がし、照り輝き、
 そして無言で天を見つめる。
 彼女は匂い立ち、泣き、震える、
 恋と恋の痛みゆえに。

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コメント

おひさしぶりです。南原です。
ハイネはほとんど読んだことないし、ドイツ語は全然わかりませんが、この詩を読むと、かなり甘いとは思うんですけど、いい詩だなぁと思いました。
ロマンチックで素晴らしい訳詩です。
また、近いうちメールしますね。

投稿: 鶴太屋 | 2006年11月 2日 (木曜日) 00時22分

鶴太屋さん、ご無沙汰しています。
お元気ですか。短歌も随分作っておられるのではないでしょうか。

お褒めいただき有難うございます(頑張った甲斐がありました)。
ハイネの詩は自嘲的で屈折したものだけでなく、この詩のような美しい抒情詩もあるので、機会があれば読んでみてください。
メールもお待ちしています。

投稿: フランツ | 2006年11月 2日 (木曜日) 01時36分

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