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「詩人の恋」第8曲:そして花々が、小さな花々が

Und wüßten's die Blumen, die kleinen,
Wie tief verwundet mein Herz,
Sie würden mit mir weinen,
Zu heilen meinen Schmerz.
 そして花々が、小さな花々が、
 ぼくの心がどれほど深く傷ついているかを知るならば、
 ぼくと共に泣いてくれるだろう、
 ぼくの苦しみを癒そうとして。

Und wüßten's die Nachtigallen,
Wie ich so traurig und krank,
Sie ließen fröhlich erschallen
Erquickenden Gesang.
 そしてナイティンゲールが、
 ぼくがこれほど悲しみ、病んでいることを知るならば、
 陽気に鳴いてくれるだろう、
 元気になる歌を。

Und wüßten sie mein Wehe,
Die goldenen Sternelein,
Sie kämen aus ihrer Höhe,
Und sprächen Trost mir ein.
 そしてぼくの悲しみを
 金色の小さな星々が知るならば、
 高いところから降りてきて、
 ぼくを慰めてくれるだろう。

Sie alle können's nicht wissen,
Nur eine kennt meinen Schmerz:
Sie hat ja selbst zerrissen,
Zerrissen mir das Herz.
 それらはみな知るはずもない、
 ただ一人の女性だけがぼくの苦しみを知っているのだ。
 彼女自身が引き裂いたのだから、
 ぼくの心を引き裂いたのだから。

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