« 「詩人の恋」第10曲:ぼくはその歌の響きを | トップページ | 「詩人の恋」第12曲:輝く夏の朝に »

「詩人の恋」第11曲:ある若者が娘に恋をしたが

Ein Jüngling liebt ein Mädchen,
Die hat einen andern erwählt;
Der andre liebt eine andre,
Und hat sich mit dieser vermählt.
 ある若者が娘に恋をしたが、
 その娘は別の男を選んだ。
 だがその男は別の娘を愛し、
 結婚してしまった。

Das Mädchen nimmt aus Ärger
Den ersten besten Mann,
Der ihr in den Weg gelaufen;
Der Jüngling ist übel dran.
 件の娘は腹を立て、
 手近な男を選んだ、
 そいつはばったり出くわしただけの男だ。
 あの若者の惨めなこと。

Es ist eine alte Geschichte,
Doch bleibt sie immer neu;
Und wem sie just passieret,
Dem bricht das Herz entzwei.
 これは昔のおはなしではあるが、
 常に新しくもある。
 こんなことがまさに起こったりしたら、
 心が粉々に割れてしまうだろうさ。

| |

« 「詩人の恋」第10曲:ぼくはその歌の響きを | トップページ | 「詩人の恋」第12曲:輝く夏の朝に »

音楽」カテゴリの記事

」カテゴリの記事

シューマン」カテゴリの記事

ハイネ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「詩人の恋」第11曲:ある若者が娘に恋をしたが:

« 「詩人の恋」第10曲:ぼくはその歌の響きを | トップページ | 「詩人の恋」第12曲:輝く夏の朝に »