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シュライアー&シェトラー/シューマン歌曲集

7月29日はローベルト・シューマンの150回目の命日であると同時に、昨年歌手活動から引退した名テノール、ペーター・シュライアーの71歳の誕生日でもある。

Schumann_20060727 シュライアーは1970年代前半にシューマンの主だった歌曲をまとめて録音しており、BERLIN Classicsから4枚組のCDで復活している。曲数は114曲にも及び、全歌曲の3分の1を優に越している。F=ディースカウ&マティスがDGに1974年から録音した膨大なシューマン歌曲大全集にもない作品もいくつかシュライアーの歌で聴くことが出来る(「私は行くまいOp. 51-3」「憧れOp. 51-1」「心の近くOp. 77-3」「私の音はひっそりと明るくOp. 101-1」「歌びとの慰めOp. 127-1」)。
ピアノは、シュライアーが自伝の中で絶賛していたアメリカ出身のノーマン・シェトラーで、清潔で美しい演奏は若きシュライアーの声にとてもよく合っていた。

BERLIN Classics:0090682BC

Peter Schreier(T) Norman Shetler(P)

1972年~1974年、Studio Lukaskirche, Dresden録音

CD1(1972、1974年録音)
「詩人の恋」Op. 48(全16曲);「リーダークライス」Op. 24(全9曲);「ミルテ」Op. 25より(はすの花Op. 25-7;孤独な涙はどういうつもりで流れるのかOp. 25-21;君は花のようだOp. 25-24);君の顔Op. 127-2;君の頬を寄せておくれOp. 142-2;私の馬車はゆっくりと進むOp. 142-4;「哀れなペーター」Op. 53-3(全3曲)

CD2(1972/1974年録音)
「リーダークライス」Op. 39(全12曲);春の旅Op. 45-2;セレナーデOp. 36-2;微笑んだまなざしだけがOp. 27-5;日光に寄せてOp. 36-4;私は行くまいOp. 51-3;陽気な旅人Op. 77-1;世捨て人Op. 83-3;魔法の角笛をもった少年Op. 30-1;小姓Op. 30-2;イダルゴ(スペイン貴族)Op. 30-3;憧れOp. 51-1;告白Op. 74-7;「スペインの恋の歌」Op. 138より(おお、その娘のなんと愛らしいことかOp. 138-3;ああ、娘はなんと怒っていることかOp. 138-7;ロマンツェOp. 138-5);「若者のための歌のアルバム」Op. 79より(ジプシーの歌ⅠOp. 79-7;ジプシーの歌ⅡOp. 79-8)

CD3(1972/1973年録音)
「ミルテ」Op. 25より(献呈Op. 25-1;東方のばらよりOp. 25-25);ジャスミンの茂みOp. 27-4;「ミルテ」Op. 25より(くるみの木Op. 25-3;自由な心Op. 25-2;ひとり腰を下ろしOp. 25-5;置くな、乱暴者よOp. 25-6;護符Op. 25-8);夜の歌Op. 96-1;においすみれOp. 40-1;母の夢Op. 40-2;兵士Op. 40-3;楽師Op. 40-4;漏れた恋Op. 40-5;月に寄せてOp. 95-2;心の近くOp. 77-3;娘の憂鬱Op. 142-3;ローレライOp. 53-2;ことづてOp. 77-5;「ミルテ」Op. 25より(ヴェネツィアの歌ⅠOp. 25-17;ヴェネツィアの歌ⅡOp. 25-18);「若者のための歌のアルバム」Op. 79より(春の挨拶Op. 79-4;てんとう虫Op. 79-14);天は一粒の涙を流したOp. 37-1;私は吸い込んだOp. 37-5;翼よ!翼!Op. 37-8;「ミンネシュピール(愛の戯れ)」Op. 101より(私の音はひっそりと明るくOp. 101-1;わが美しい星Op. 101-4);「ミルテ」Op. 25より(終わりにOp. 25-26)

CD4(1972/1973年録音)
「ユスティーヌス・ケルナーの12の詩」Op. 35(全12曲);歌びとの慰めOp. 127-1;ゆきのはなOp. 96-2;彼女の声Op. 96-3;「ニーコラウス・レーナウの6つの詩、およびレクイエム」Op. 90(全7曲)

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