アーメリング日本公演曲目1997年
第12回来日:1997年5月
5月8日(木)19:00 フィリアホール(横浜)
5月15日(木)19:00 熊本県立劇場コンサートホール
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●さよならコンサートアンコール公演 共演:ドルトン・ボールドウィン(P)
シューマン(Schumann)/献呈Op. 25-1;「リーダークライス」~悲しみOp. 39-9;くるみの木Op. 25-3;「女の愛と人生」Op. 42(全8曲)
~休憩~
シューベルト(Schubert)/ミニョン“あの国を御存知ですか”D. 321;ミニョンの歌“語れとおっしゃらないで”D. 877-2;ミニョンの歌“ただ憧れを知る者だけが”D. 877-4;ミニョンの歌“私をこのままの姿でいさせて”D. 877-3;ますD. 550;はなだいこん(夜咲きすみれ)D. 752;夕映えの中でD. 799;笑ったり泣いたりD. 777;はじめての喪失D. 226;エレンの歌Ⅲ“アヴェ・マリア”D. 839
5月8日アンコール:野ばらD. 257(シューベルト);小さなものでも私たちを魅了できる(ヴォルフ);シルヴィアにD. 891(シューベルト);幸福D. 433(シューベルト)
アーメリングは1996年4月に来日してさよならコンサートを行ったが、売り切れで聴けなかった人がいたことからその翌年再来日して横浜と熊本でアンコール公演を行った。今回は前半をシューマンの歌曲が占め、後半は前回歌ったシューベルトの歌曲を中心に、「ます」「はなだいこん」があらたに加わっている(この年はちょうどシューベルト生誕200年だった)。私は横浜公演を聴きに行ったが、声の調子は前年よりもむしろ良かったように思えた。特別なコンサートという感覚は前回以上に希薄で、一貫して温かい雰囲気に満ちていたように記憶している。アンコールのうちの1曲でヴォルフの「イタリア歌曲集」の第1曲「小さなものでも私たちを魅了できる」が歌われたが、ドイツリートという小規模の芸術に一生を捧げた彼女の気持ちを代弁しているかのようだった。この後、演奏者として舞台に立つことはなかったが、マスタークラスの指導者として何度も来日しているようだ(私は1997年の公開講座を聴講して以降は出かけていないが)。
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