アーメリング日本公演曲目1983年
第5回来日:1983年
4月4日(月)19:00 東京文化会館(バッハ)
4月5日(火)18:30 神奈川県立音楽堂(バッハ)
4月8日(金)18:30 福岡銀行本店ホール(リサイタル)
4月12日(火)19:00 シンフォニーホール(大阪)(リサイタル)
4月14日(木)18:45 名古屋市民会館(バッハ)
4月16日(土)19:00 東京文化会館(都民劇場)(リサイタル)
4月18日(月)19:00 東京文化会館(リサイタル)
4月20日(水)19:00 熊本県立劇場(リサイタル)
●リサイタル(The festive program) 共演:ドルトン・ボールドウィン(P)
モーツァルト(Mozart)/夕べの思いK. 523
ウェルドン(Weldon)/目覚めているナイティンゲール
シューベルト(Schubert)/はなだいこんD752;花の言葉D519;至福D433
ヴォルフ(Wolf)/夏の子守歌;私を花で覆ってください
ブラームス(Brahms)/知らせOp. 47-1;わが眠りはますます浅くなりOp. 105-2
シューマン(Schumann)/くるみの木Op. 25-3
R.シュトラウス(Strauss)/セレナーデOp. 17-2
~休憩~
ドビュッシー(Debussy)/それはけだるい恍惚
フォレ(Fauré)/夢のあとでOp. 7-1;マンドリンOp. 58-1
プランク(Poulenc)/ヴァイオリン
ショソン(Chausson)/はちどりOp. 2-7
デュパルク(Duparc)/悲しい歌
ロドリーゴ(Rodrigo)/お母さん、ポプラの林に行ってきた
グァスタビーノ(Guastavino)/薔薇と柳
サティ(Satie)/ランピールの歌姫
アーン(Hahn)/最後のワルツ
シェーンベルク(Schönberg)/ギーゲルレテ
●バッハの夕べ(Evening of J. S. Bach) 共演:ミッシェル・デボスト(FL:4月4日&5日)金昌国(FL:4月14日)インゴ・ゴリツキ(OB)トゥルーズ国立室内管弦楽団
バッハ/「音楽の捧げもの」BWV. 1079~6声のリチェルカーレ;結婚カンタータ「いまぞ去れ、悲しみの影よ」BWV. 202
~休憩~
バッハ/管弦楽組曲第2番ロ短調BWV. 1067;悲しみを知らぬ者BWV. 209
アーメリング5回目の来日公演では、「お祭りプログラム(The festive program)」と題されたリサイタルと、トゥルーズ国立室内管弦楽団とのバッハ・コンサートの2種類が披露された。
リサイタルでは前半を英語によるウェルドン以外はドイツ歌曲でまとめ、一方後半はフランス、スペイン、ドイツの混成である。すべて現在は録音を聴くことの出来るものばかりだが、ヴォルフの「私を花で覆ってください」だけは当時まだ録音されていなかった。夕方、夜の雰囲気を前半の多くの曲たちが漂わせていることはおそらく意図的なものだろう。後半はドビュッシー、フォレ、プランク、ショソン、デュパルク、サティ、アーンとフランス歌曲の大御所を揃えた中にロドリーゴの軽快な恋歌やグァスタビーノの繊細な歌を織り込み、最後はシェーンベルクのキャバレーソングで締めくくっている。楽器名をタイトルにもつ曲を続けたり、大衆演芸に因んだ作品たちをまとめたりしているのは彼女らしい気の利いたプログラミングといえるだろう。
バッハの夕べでは、初来日以来久しぶりにお得意のカンタータ2曲が披露された。両者とも1964~1968年にコレギウム・アウレウム(Harmonia mundi)と、さらに1972年6月にネヴィル・マリナー指揮アカデミー・オヴ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ(EMI)と録音している。この演奏会はNHKで録画され、放送されたようだ。
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