素晴らしく美しい月、五月に(Im wunderschönen Monat Mai)
今年はモーツァルトの生誕250周年の陰に隠れてしまっているが、シューマン(Robert Schumann:1810年6月8日Zwickau-1856年7月29日Endenich)の没後150周年でもある。2010年こそは生誕200周年で盛大にお祝いされるといいのだが、こちらも同年生まれのショパンの陰に隠れそうな気がしなくもない。同じく没後150周年のハイネ(Heinrich Heine:1797年12月13日Düsseldorf-1856年2月17日Paris)の詩に付けられたシューマンの歌曲から、今の時期にふさわしい「詩人の恋」の1曲目の詩をご紹介したい。
素晴らしく美しい月、五月に
あらゆるつぼみが一気に開いたとき、
私の心にも
愛がほころんだ。
素晴らしく美しい月、五月に
あらゆる鳥が歌ったとき、
私は彼女に打ち明けた、
あこがれる思いと欲望を。
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