ミュラー「凍った涙」
今日関東地方は朝から久しぶりの雪です。6cmを超すのは5年ぶりなんだとか。こういう日にシューベルトの「冬の旅」を聴くのも悪くないでしょう。第3曲「Gefrorne Tränen(凍った涙)」(ミュラー:詩)をご紹介します。
凍った涙
凍ったしずくが
私の頬から落ちて行く。
気付かなかったのだろうか、
自分が泣いていたことを。
おい、涙よ、わが涙、
それなのにお前はこんなにもなまぬるいのか、
固まって氷になってしまうほどに、
冷えた朝露のように。
それなら、ほとばしりでるがよい、
熱く燃えさかる胸の泉から、
冬の氷をすべて
溶かし尽くそうとするかのように。
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