シューベルトの誕生日
今日1月31日はフランツ・ペーター・シューベルトの209回目の誕生日です。彼は1797年にウィーン北西のヒンメルプフォルトグルントという場所で学校長のフランツ・テーオドール・フローリアンとマリーア・エリーザベト・カテリーナの間に生まれます。14人の子供のうち成長したのは5人だけだったそうです。
ライアー弾き(Der Leiermann)
あの村のはずれに
ライアーを弾く男が立っている。
そしてかじかむ指で
精一杯奏でている。
素足のまま氷の上を
あちらこちら、ふらふらと歩いている。
それでも彼の小さな皿は
いつも空のままだ。
誰も彼を聞こうとせず、
彼を見ようともしない。
そして犬はうなる、
この男の周りで。
こうして彼は
すべてをなりゆきに任せ、
奏で続け、彼のライアーが
鳴り止むことは決してない。
不思議なご老人よ、
あなたと共に行こうか。
私の歌に合わせ、
あなたのライアーを奏でてくれまいか。
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コメント
鴨長明さんのブログから辿ってまいりました。
偶然でしたが同じ頃、「冬の旅」をとりだして、「からす」の歌詞をたしかめていました。この歌詞とひびきを好んで、一時、ドイツ語もわからないのに、それだけを口ずさんでいたことがありました。
投稿: 木陰 | 2006年2月 7日 (火曜日) 08時42分
木蔭様、はじめまして。ご訪問、有難うございます。いつも鴨長明様のブログで木蔭様の含蓄のあるコメントを拝見しておりました。「からす」は「冬の旅」の中でもとりわけ耳から離れない魅力をもっていますね。私も歌曲に惹かれはじめた頃はドイツ語など全く分かりませんでした。意味をこえた響きの力ですね。
投稿: フランツ | 2006年2月 7日 (火曜日) 23時00分