メーリケ「祈り」(Gebet)
昨日に続き、もう一篇メーリケの詩をご紹介します。神の采配に対する絶対的な帰依と中庸を重んじる訴えは、現代人の見失った何かを思い起こさせてくれると思います。
祈り
主よ、お与えください、お望みのままに、
優しさでも苦しみでもかまいません。
私は満足です、どちらでも
あなたの御手から注がれるものでしたら。
ただ喜びでも
悲しみでも
ありあまるほどは下さいませんように!
ほどほどさにあるのです、
ふさわしい御授与というのは。
ヴォルフが1888年3月13日にこの詩に作曲していますが、静謐で厳かな歌や天から降り注ぐかのようなピアノ後奏は心を清らかな気持ちにさせてくれます。
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